なぜ細かな改善の積み重ねが大事か

Created
Jan 11, 2022 2:02 AM
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2021年はちゃんとブログを書けるかな?

かなりゆるいペースでブログ書くことを2021年の目標に立てているので、まずは一本目です。

プロダクト成長の全体像

改善云々のまえに、そもそもプロダクトがどう成長していくのかを整理します。

会社のフェーズにも左右されるが、少なくともスタートアップ・ベンチャーであるならば、ビジョンやあるべき姿を目的地とするでしょう。

そのうえで、現状をあらゆる観点からから把握し、比較する。そこで見えてくるのがギャップです。

ギャップは具体的なイシューとして言語化されている場合もあれば、抽象的で言語化されていない複雑なものもあります。

とくに組織関連のイシューは一筋縄ではいかないのでかなり重たい印象。ただ、組織イシューはあらゆる課題のボトルネックになっている可能性が非常に高く常にウォッチ、対応していくのが無難そうと考えています。

それぞれイシューが見えてきたところで、イシューの評価もまた難しいところ。立場やフェーズによって変わるため。今回はイシューの評価には触れません。

イシューが揃った(流動的なのできれいに揃いきることはまずないと思う)あとに、ソリューションを考えます。とはいえ、当然時間やリソースは有限であり、それぞれのイシュー・ソリューションに優先度がつけられます。

詳細なプロセスはひとまず置いておき、こうしてロードマップにイシューやソリューションをマッピングできます。(実際はあるゆるフェーズで一筋でいかない問題や妥協が発生すると思う)

プロダクトロードマップは常にアップデートしていくもの

さぁ、あとは実行していくのみ!といきたいところですが、こんなに簡単にプロダクト作りができれば苦労しません。

ほとんどの市場は常に変動し、常に不確実な状態であり、プロダクトロードマップを作成する時点ですべてを決定することは無理がある。受託案件であるならば別ですが、プロダクトを成長させるという観点では少なくとも難しいでしょう。

改善とはなにか

少し話はとんで、そもそも改善とはなにか整理します。基本的にはプロダクト成長全体像の縮図と近い印象です。

現状の把握、KGIに対してKPIを設計し、ギャップがどこで、なぜ発生しているのかをデータ分析やUXリサーチを通して解いていく。調査のうえで仮説を作り、ソリューションを実装し、検証する。検証の結果、なにが変化したのか、それぞれが目的変数にどう作用したのかを観察する。

そうしてKPIが変化し、さらにKGIが改善され目標の数値に届いたのであれば、それはプロダクトが改善されたと言えるでしょう。

これが改善と考えます。としたときに、改善とは仮説立案、実験が主です。

重要なのは、改善サイクルの中で分析し、常に仮説の立案、修正、実験、結果の取得が実行されている点です。これらの情報を抽象化や見方を変えると、それは一部の機能、UIのスコープを超えて、プロダクト全体、ひいてはビジョンや未来像そのものの再検討のきっかけとなりうるのではと。

なぜ細かな改善の積み重ねが大事か

ようやく結論です。

これまでの理解を整理すると、ビジョン・理想像は改善の検証や日々のきづきといった要素の影響を受け、ともにアップデートされていくものだと思います。ビジョンや理想像のための大きな変化だけではどう変化するべきかの答えは見つけづらいだろうし、細かい改善だけ続けていても道のりは遠くなるでしょう。

おそらく大事なのは、細かな改善の中で常に学習し続け、それらの情報を使って定期的に大きな変化(機能追加やリニューアルなど)を検討し、その変更に伴いプロダクトロードマップやビジョン、理想像を上書きしていくことではないでしょうか。

細かな改善でプロダクトが大きく進歩しないときに、細かい改善を蔑ろにするという間違った決断をしてしまうなど、論外だと思っています。(戦略的にリソース充てない考え方はあり)